21世紀の踏絵

第1回  ☆★☆ 21世紀の踏絵 ★☆★

21世紀の民主主義の日本で、キリスト教弾圧のような『踏絵』が平気で行われている。全国の市町村長でつくる「道路整備促進期成同盟会全国協議会」が昨年11月、1800の市町村を対象に集めたもので、「道路特定財源の維持」「一般財源化しない」「暫定税率の延長」への署名を求めたという。なんとも「ばかやろー」な行為じゃないですか。

★勇気ある6市長
署名しなかった仙台、東京都の国立と狛江、京都府綾部、兵庫の尼崎、広島の6市長は素晴らしい勇気と見識の人だと思う。
この時期に、道路族の意向に沿って、踏絵をすること自体がまず「バカヤロー」だが、「道路特定財源の一般財源化」と「暫定廃止」というあるべき姿に対して、反対することに署名を求めるという見識の無さも「BAKAYAROU」だと思う。

★本質を理解すれば当然・・
道路族は利権に目がくらみ、本質を忘れているようだ。それでは、この問題の本質とは何か。

★昔は目的税も、ガソリン税による道路建設も正しかった。
道路がほとんど無かった1953年に道路を作るために「ガソリン税」が生まれた。それは正しい。道路を作るという目的税もその当時は正しかった。しかし、今は1キロ平方の中に、3.16キロの道路が既にできている(ウェッジ08年2月号の羅針盤参照)。今も「道路を是非作らなくては・・」という主張は正しいのか。

★日本は道路過剰である真実・・
先進国の中で、1キロ平方の中に2キロ以上の道を持っている国は一つもない。道路過剰が本質だ。となれば、目的税の時代は終わったのだから、道路特定財源というものを廃止し、一般財源化するという話、つまり民主党の論が正論だ。反論があれば、是非論理的に私を打破して欲しい。

★財源不足で税率を2倍にしたのが33年前・・
つまり「暫定」という名のもとにずっと見直しがされなかったんですよ。これも「バカヤロー」でしょう。道路が過剰だから、道路予算の上乗せ分をまず、廃止しましょう。暫定が33年続くのは不条理だから、暫定部分はなくしましょう・・という民主党の正論を、何も根拠なく否定しようというのが、「つなぎ法案」という名の愚挙ですよ。これにいたっては、「アホ」としかいいようがない。

★暫定をまだ「つなぐ」つもりですか?????
「道路整備促進期成同盟会全国協議会」さん、踏絵で多数決したから、正しいなんて「バカな」発想を止めて、是非是非、反論してみてくださいな。踏絵をいやいや踏まされた首長さんの本音も是非、コメントで。


この記事へのコメント
読ませていただきました。
はじめまして、白あんと申します。

私も一国民としてこの問題を自分なりに考えてみましたが、やはり、暫定維持と特別財源維持には賛成できません。
10年で60兆の金を、政府(官僚)の自由に道路用に使わせることに反対、もっと他にやるべき事があると思います。
踏絵の他に、首長等がビラをまくこともやっていますが、あれは公費・公務でやっているのか、気になります。そうだとしたら問題だと考えるのは私だけでしょうか?私費・政務でやるべき事だと思います。

政府(官僚)、与党、マスコミに踊らされない国民で在ろうと思います。
Posted by 白あん at 2008年02月17日 13:11
白あんさん、コメント有難うございました。

返事が遅くなり申し訳ありません。おっしゃるとおりだと思います。与党とマスコミにはがっかりです。

この記事を出したときから2ヶ月ありました。実はその間に地方議員、特に野党県議と市議がもっと努力していれば・・という思いがあります。

残念です。この先景気悪化にまっしぐらですよ。
Posted by ドラゴン at 2008年05月02日 06:08
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    コメント(2)